こんにちは、ねこです。
さて夫に不倫をされてしまった私ですが、今回はした側の夫に注目してみたいと思います。一体どうして不倫という行為に走ってしまったのか、そしてバレた時一体どうなったのか?冷静になった今、ちょっと振り返ってみたいと思います。
パートナーの不倫疑惑がある、そんな方の何かの参考になるかもしれません(?)!
堂々と嘘をつく、嘘だらけ!

夫の不倫が手紙による密告でこれは確実?となり探偵に依頼をした私。
証拠を取るために、もちろん私が不倫を知っていることは徹底的に隠さなければいけません。その間夫はどんな様子だったかというと、まあ堂々としたものでした。
本来なら家族と過ごすであろう休日も出張と偽り、相手の家に連泊。家で過ごす休日は月に2回ほどしかなかったような気がします。
ある日、夫にまた出張だと告げられた私は子どもの前で行く場所と出張が多い理由を聞いてみました。すると夫は急にペラペラと喋り出します。普段はろくに話もしてこないのに、饒舌といいますか、よくそんな次から次へと作り話が出てくるなって思う程…
もちろん全部嘘でしたが笑、本当に堂々としたもので悲しいというより呆れてしまいました!
こうやってずっと嘘をつき続けているうちに、おそらく本人も麻痺してくるのでしょうね。
これは不倫の本当に恐ろしいところだと感じます。不倫相手との関係は全て嘘と裏切りの上に成り立っているものですから、その中にどっぷり浸かってしまうと人間は変わってしまいます。愛していたはずの家族、子どもにさえも平気で嘘を重ねるようになってしまうのです。
そういえば、不倫期間中は節目となる子どもの行事もありました。その時も何食わぬ顔で不貞行為を繰り返していたことを思うと、本当に不倫は依存症なんだと実感します。
再構築を決めてからカウンセリングに通われる方もいらっしゃるようですし、俗に言う「不倫脳」になってしまっているんだなと感じました。
いざ問い詰めてみると…

証拠集めも終わり、念願の調査報告書を手にした私。いよいよ夫に不倫を知っていることを話す時がきました。
夜遅く、薄暗いリビングで「あなた不倫しているよね?全部わかってるよ」と切り出した私。
夫は最初何のこと?としらばっくれていました。しかし私は怯まず確証があることを淡々と告げました。
そうそう、この時気をつけていただきたいのは、絶対に証拠を見せないことです!自分の手の内を晒してはいけません、不倫真っ只中のパートナーは一時的かもしれませんがはっきり言って敵のようなものです。探偵に依頼したにしろご自分で証拠を集めたにしろ、見せてはいけません。
私は相手の名前もわかっていたので、〇〇さんだよね、と一言だけ言いました。
すると夫は観念したのか、項垂れてちょっとパニックになっていたように見えました。そして小さな声で不倫を認めたのです。
終わりにすると思っていた、しかし…

私はその頃まだまだ不倫の恐ろしさに気づいていませんでした。妻にバレたら、当然すぐやめるだろうと思っていたのです。
しかしそれは違いました、その後またすぐ相手に会いに行ったのです。
帰ってきた夫を問い詰める私。すると夫は驚くべきことに、私たちを捨てて相手の方に行く、と言い出したのです!
ひたすら相手は悪くない、もう私とやり直す自信もない、などと耳を塞ぎたくなるようなことばかり言う夫。私は絶望感でいっぱいになりました。
そう、一度不倫の沼に足を踏み入れてしまうと、嘘と裏切りの楽ちんな現実逃避の世界から抜け出すことはそう簡単ではないのです。
そして、この時のパートナーは以前のパートナーとは違います。依存症の真っ只中にいるため、バレたという現実を受け止められず、ひたすら逃げて非現実的なことばかり言うようになります。
この頃の夫によく見られたのが「寝逃げ」。
話し合いの後、夫は毎回すぐ眠っていました。その様子を見て本当に腹が立ったのですが、調べてみると寝ることで現実の嫌なことから逃げる、寝逃げという行為であることがわかりました。
不倫にも様々なパターンがあります。複数の女性や風俗、水商売の女性を相手に肉体関係を繰り返すいわゆる浮気性のようなもの。もしくは一人の相手と長く続く本気のように見えるもの、などなど。浮気性も病気のようなものかもしれませんし、また一人の相手だとこの不倫依存症状態から抜け出すのは更に困難になると思われます。
とにかく、ここが長い長いトンネルのスタートだったのを私は全然わかっていませんでした…。
少しずつ変わる夫
何度も話し合い、相手の連絡先も消して、一切縁を切って、別れてきちんと私に説明して、と求めるものの夫は何一つ誠実に向き合ってはくれません。逃げて何も言わなくなるばかり。
そんな状況にもう耐えきれなくなった私はだんだんとこれはもう離婚しかないかなあ、と漠然と考え始めていました。
そしてある日話し合っても何の進歩も得られないことにキレた私は、今まで我慢していたことを全て夫にぶつけ、大爆発しました。泣いて酷い言葉も言いました。とどめにそんなに相手が大事ならさぞかし純愛なんだろうから、さっさと好きにすれば?慰謝料も養育費もきっちり払って!私はもうあなたとやり直したいと思えないし離婚してもいいと思ってる!子どもは私が一人で育てる!と告げたのです。
夫はおそらくずっと私のことを舐めていたんだと思います。離婚なんてできるわけがない、このまま無かったことにできるだろう、と。
しかし私にはっきりと言われ、さすがにショックを受けたのか、その後しばらくかかりましたが少しずつ変化が見られるようになりました。
だんだんと話をするようになり、子どもとの時間を増やすようになり、偽りの出張もいつのまにか無くなり、毎日家に帰ってくる…
本当に少しずつ、1ミリくらいずつでしょうが笑、少しずつ家族の方を向こうとしている様子が見られるようになりました。
今回は不倫をした夫のことを少し振り返ってみました。
これらは我が家の場合であり、そしてもちろん私は今も夫のことを心から信じたり許したりはしていません。再犯するだろうとすら思っています。
した側がしっかりと目を覚まし、やり直していこうという気持ちになるまでは何年も、もしかしたら一生かかるかもしれません。
そして目を覚まさぬまま、離婚になる場合も少なくはないそうです。
深く傷つき、立ち直れないほどの心身のダメージを受けるされた側。
死んだ心を抱えながらもどうにか許そうと、した側を受け入れていこうと努力するされた側。
パートナーを傷つけたことを理解し、自分も苦しみながらなんとかまた一緒にやり直したいと寄り添うした側。
愛する人たちを傷つけても尚現実逃避の世界から戻れなくなるした側。
本当に一人一人の様々なパターンや背景があると思います。ですから今回私が記したことはなんの意味もないかもしれませんし、私もこのまま夫とやり直すことができるのか、最終的に離婚することになるのか、未来は誰にもわからないと思っています。
された側が自分を守るためにできること、それは自分のために今できることをして、パートナーをしっかり見つめ、その時その時の状況を把握した上で行動することかなと思っています。