家計を任された妻にとって、適正な夫の小遣い額を決めることは大変重要な使命とも言えます。
妻が「もう少し減額したら貯金できるのに」と考える一方で、夫は給料を全て預けているからこそ「もっと多くもらいたい」と考えるのは当然です。
そんな時は夫婦がもめないように予め規約を設けておくと良いのかも知れません。
そこで今回は、節約を意識した家庭が、夫の小遣いの金額を決める時に気を付けたいポイントを挙げてみます。
方法① どこまでが小遣いなのか話し合う
基本的に、夫の小遣いは手取り額の一割程度が目安だと言われています。
ですが、夫が営業職などで外でランチを食べる必要があったり、仕事の延長上に飲みの席があった場合は、その全てを手取りの一割から賄うのは難しいかもしれません。
そこで、仕事に関連した出費は「キャリアアップのための必要経費」として、小遣いとは別に支給することはいかがでしょうか。
こちらも譲歩することで、提示した金額設定に夫が納得するように導いていくことも大切です。
方法② 毎月の貯金額を夫婦で決める
当然ですが、夫婦に子供が多ければ多いほど、食費や学費の出費は大きくなります。
もちろん、子供がいない夫婦にとっても、どちらかが亡くなったり病気に備えた貯金や、老後の蓄えも必要となってきます。
まずは、毎月どれだけの積み立てが必要なのか2人でじっくり話し合い、そこから夫の小遣い額の設定をしてみてはいかがでしょうか。
将来を見据えた計画を立てることで、夫側も無理な金額を要求しないようにすることも、一つのテクニックなのかも知れません。
方法③ 家計簿を見せる
家計がどれほど苦しいか夫に見せることで、小遣いアップをあきらめてもらうことが可能です。
手っ取り早いのは家計簿を見せることです。
家計が苦しいと感情的に訴えかけるより、数値データを見せたほうが男性は理解しやすいです。
家計簿は項目ごとに月のトータル支出をまとめておき、食費などの生活費をいかに切り詰めているか、夫にアピールすると自分の小遣いのことをいい出せなくなります。
家計の内情を把握すると、夫もそれ以上小遣いを上げてほしいとはいいにくいものです。
また、家計に余裕があるとしても住宅ローンの支払いなどがある場合、早めに完済できるよう繰り上げ返済目標で貯蓄していると伝えると、夫も納得することでしょう。
方法④ 夫婦で目標を決める
夫の小遣いアップを阻止するには、夫婦で目標をもつことが必要です。
将来的にマイホーム購入を考えている、子どものための教育資金を貯金したいなど、夫も納得できる目標があれば、小遣いアップはあきらめてくれるものです。
理由もなく小遣いをあげられないと伝えると、妻に家計を握られているように感じ、窮屈に思ってしまうこともあります。
家族のために貯蓄が必要だということを伝え、どの程度貯蓄したいのか目標額を二人で決めると、夫も協力的になってくれるのではないでしょうか。