「探偵」は、人々の悩みを解決のお手伝いをするお仕事です。
ドラマや映画でも、探偵が依頼者の期待にバッチリ応えてみせるシーンが多くあります。
思わず憧れてしまう人も多いようですが、では、どのようにすれば探偵になれるのでしょうか?
探偵学校に通う
美容師や簿記などの専門学校があるように、探偵の世界にもれっきとした教育施設が存在します。
入学すると、カリキュラムに沿って「探偵のイロハ」を学ぶことになるわけですが、内容はだいたい次のようなものが多いです。
- 尾行の仕方
- 人探しのやり方
- 聞き込みのやり方
- 依頼者との面談方法や電話応対
- ストーカー対策について
- 心理学について
- 感情のコントロールをする方法
- 撮影機材などの扱い方
- 法律について
費用は受講するコースによってもちがいますが、だいたい10万円~50万円ぐらいが相場のようです。
現役探偵に弟子入りする
探偵学校に行くのではなく、現役で活躍する探偵に弟子入りして直接教えてもらう方法もあります。
リアルな調査の現場を見られるので、生きた勉強をすることが可能だし、実際に働きながら覚えるので給料が発生することも。
ただし、探偵といってもいろいろな人がいて、中には違法行為スレスレの調査をしていたり、依頼者からお金だけもらってほとんど仕事をしなかったりと、勉強になるどころか悪影響でしかない探偵もいるので注意が必要です。
実際に調査を依頼してみるなど、信じられる相手がどうかを慎重に見極める工夫もいいかも知れません。
持っていると有利な資格
探偵になるには、大きく分けると前述した2通りの方法があります。
ただどちらにせよ探偵として今後活躍していくのは簡単ではありません。
探偵としての学ぶ姿勢というのはいつでも問われるもの。
持っていると有利な資格もあるので、チェックしておきましょう。
まず「運転免許」。これは調査員として活動するならほぼ必須です。
北海道では、尾行などにおいても車を活用することが基本ですので大いに役立ちます。
次に「弁護士や行政書士などの士業資格」。
これは取得するのは簡単ではありませんが、持っていると業務幅が格段に広がります。
更に探偵としてスキルアップを目指しているなら、協会などの「探偵業務検定」の業務認定資格を取るのもお勧め。
専門的な知識が持っていることを資格で証明できれば、探偵事務所などの転職でも有利になるのかも知れません。
探偵になるために必要なこと
探偵に絶対必要な資格というのはありません。
しかし一般常識を持ち、人として信頼できるかどうか、体力があるか、というのはとても重視されます。
テレビなどで見る探偵は派手で個性的に見えますが、実際に求められることは実に当たり前のことで、それは普通の企業と大きく異なることは無いかもしれません。
ただ人と人との仕事が多くなりますのでコミュニケーション能力は大切!
誠実で相手を思いやれる気持ちを持つことで、探偵としての伸びしろを大きくさせてくれることでしょう。
最後に
探偵になるには、スクールに通ったり実際に働かせてもらったりする方法があります。
どちらも一長一短があるので、よく考えて自分に合ったやり方を選びましょう。
また、探偵は心身ともにタフであることが求められます。
体を鍛えたり、法律を勉強したりすることも役に立ちます。
しかし、勘違いされる方も多いのですが、学校を卒業したからと言って一人前の探偵になれたわけではありませんので、即採用とはいかないと思います。
実際に探偵事務所の採用では、その人の人柄やセンスを重要視することが多いです。
また、ひと通りの依頼を受けて成果や結果を出せる仕事としてのレベルに到達するまでには、たくさんの経験値と日々継続して学び続ける努力が必須です。
厳しいお話しをしますと、ドラマや映画を見て…面白そう!といった理由でカルチャースクール感覚で学んだ人は多数いるようです。
ですが実際に探偵を職業にしているのは、全体のほんのごく一部。また開業しても数年以内で廃業している探偵事務所。もしくは業務的に機能していない探偵事務所も多い厳しい世界ですから、少々覚悟が必要なのかも知れません。